医療法人弘仁会 板倉病院

船橋市の機能強化型在宅療養支援病院・救急告示病院
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経口避妊薬(低用量ピル)について

婦人科:安 学

低用量ピルを用いた避妊法は、不妊手術を除くと、最も効果があり安全性の高い避妊方法と言われております。

ただし、STDと言われる性感染症には予防効果はありませんので、クラミジア感染症、梅毒、B型肝炎などの感染には十分注意する必要があります。また、安全性は高いのですが、血栓を作りやすくなる(妊娠中の女性よりもリスクは低いといった程度)ため、静脈血栓症などの合併症にはやや注意していく必要があります。喫煙は血栓症のリスクとなるため、ピルを希望される方は禁煙をお勧めします。

ピルを長期間服用されると、子宮頚がんがごくわずかに増加する、子宮体がん・卵巣がんは減少する、乳がんは増加しない、との報告があります。よくピルで体重が増えるとも言われますが、低用量ピルの内服で体重が増加するという報告はありません。

低用量ピルのしくみ

内服は、月経開始から5日目以内に始めてもらいます。21日間内服する方法と28日間内服する方法がありますが、どちらも効果は同じです。28錠入りピルは、7日間の休薬期間のあとの飲み忘れを防ぐために工夫されたものです。 28錠のうち最後の7錠は薬の成分が入っていないので、実際には休薬をしているのと同じことになり、この期間に月経様の消退出血という出血が起こります。 毎日のみ続けることで服用が習慣づけられるため、飲み忘れが心配な人や、特に初めてピルを飲む人に適しています。

ピルの種類として、21日間の服用中、黄体ホルモンと卵胞ホルモンの配合量が一定で変わらない「一相性ピル」と、途中何段階かに分けて配合量が異なるものを服用する「段階型ピル」があります。 一相性ピルは飲み間違いが少なくてすむという特長があり、段階型ピルでは総ホルモン量が少なくてすみ、不正性器出血の発現率が少ないという特長があります。

また、副効果として、月経困難症や過多月経の抑制効果もあり、原因となる子宮内膜症の治療としても使用することができます。基本的に低用量ピルは自費となりますが、ヤーズ、ルナベルLD、ルナベルULDといった薬は月経困難症、子宮内膜症の治療薬として保険適用されています。

処方をご希望される方は婦人科へご相談ください。

(2016.10)