骨のずれが少ないときはギプスで治療します。しかし、変形を残すと機能の低下を起こしますので最近は手術治療が多くなっています。
股関節の骨折は全身状態などにもよりますが、可能な限り手術をします。少しでも早く起立、歩行リハビリを進めADLの回復に努めたいものです。内側型は人工骨頭置換術、外側型は髄内釘などで手術治療を行います。
腰椎の圧迫骨折は、骨粗鬆の方やシルバー世代の方が尻餅をついた時などに起こります。骨の弱い骨粗鬆症の方は、転倒しなくても自然に背骨がつぶれてくることもあります。レントゲンでわからない新鮮骨折もMRIなら診断できます。
まずは、転ばないために日頃から運動を心がけましょう。1日8000~10000歩、歩くと生活習慣病にもかかりにくいことがわかっています。体に重力をかけ適度に日光に当たることも骨には必要です。
また、骨の強さを測定し、骨粗鬆域にあるときはお薬で治療することができます。
当院では2017年2月から新しい骨密度測定装置HOLOGIC社製 Horizon-iを導入し、正確な骨粗鬆症の測定、診断と治療を始めます。
日ごろから骨粗鬆に注意し骨折を予防しましょう。